茶道を始める際、必ず揃えるお道具の一つとして《扇子》があります。
「何に使うのですか?」と質問をされることもしばしば。
このお扇子は茶道用で、いわゆる扇いで使うお扇子とは別のものになります。
裏千家では、男性と女性で扇子のサイズが異なります。
男性 6寸
女性 5寸
また、開いた時に様々な絵柄が描いてありますが、好みのもので大丈夫です。
季節の茶花やお菓子、干支のものなど様々なものがありますので、好きなものを見つけましょう。
ご挨拶をするとき、お茶室へ入るとき(席入り)に使います。
茶道で使うお扇子は『結界』を表します。
『結界』とは、もともと仏教用語であの世とこの世を区切る木柵を指します。結界であるお扇子を自分の前に置くことで、相手への敬意を示す(同時に自分がへりくだる)ことになります。
そして、結界を表すものですからお扇子は閉じたまま使います。
お茶室の中では、お扇子は手に持つか自分の前に置くなどしますが、お茶室の外などでお扇子を使わないときは帯の中に入れておきます。この入れ方は、亭主とお客様で異なります。詳しくは、お稽古の際に先生に聞いてみてくださいね。
この他にも、ご挨拶のときのお扇子を置く場所や持ち方、扱い方についてなどお伝えすることが沢山あります。これからお稽古を始めようと思っていらっしゃる方は、ぜひウッド茶道教室をご検討ください。